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composition handle
AEROCOMCEPTを創りはじめた2002年頃、Super Transporter のシャープなスタイルと二律背反となる
温もりのスタイルを追求するには、どうするべきか、答えはすぐには見つからなかった。
加工技術を駆使し、Wood加工も手掛けた。当初モデルにはWood Handleのモデルもある。
SUGANOの思いは、どのような組み合わせに於いてもより温もりのある作品にしたかった。
しかしながら、AEROCRAFTの利点を活かす作風は残したい。周囲からは無理を言うなとも言われた。
ある場面で、金属とイタリアンレザーのコンポジットハンドルを思いつく。
ハンドル形状は、握りやすさ・ユニセックスな形状を持ち、軽量仕様にすることが必須だった。
金属加工なら精度良く創れる。レザーは品質にばらつきが多くある。
どのようにして一体と成すかが最大のポイントとなる中、レザー表面も軽量穴でカタチ創りたかった。
各職人には無理難題でしかなく、イライラが続く。
言葉が荒くなる。
仕上げるためには都度レザーの特性を見ながら修正する手縫いしかなかった。
手縫いならより温もり・作りの良さが伝わる。
しかしながら、革職人からは大反対された。
互いに良いものを仕上げたい思いとコストが気になり思いがぶつかり合う日々。
極めて複雑な作業をこなすことから、このハンドルは5本/日を仕上げるのがやっと。
それでも、これは、将来のAEROCONCEPTを代表する作品だと確信した。
このハンドルをcomposition handleと名付け、アルミ削り出しのFall'nLoveハンドルと異なるラインナップとした。
この異なる個性から、シャープなCablioletも ”Elegant" だと感じるのは私だけだろうか。
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